関西宮沢賢治の会

平成26年1月

「関西宮沢賢治の会」会員通信

<宮沢賢治と比叡山延暦寺>
比叡山延暦寺に宮沢賢治の歌碑があることはあまり知られていない。ましてや、賢治の命日である9月21日に、延暦寺によって賢治忌法要が行われていることを殆どの人は知らないであろう。 賢治は生涯で関西旅行を2度行った。1度目は盛岡高等農林の修学旅行、2度目は父政次郎との父子比叡山参詣旅行であり、延暦寺にていわゆる比叡12首の歌を詠んだ。信仰を含めて延暦寺との深いご縁があったのである。延暦寺では年間300回以上の法要があると聞いている。多くは延暦寺歴史に残る高僧で、民間人は3名しかおらず、賢治はその一人とのことである。
賢治の歌碑は、昭和32年(1957)9月21日、賢治25回忌に根本中堂(国宝)前に建立された。それには、比叡12首の冒頭に詠まれた「根本中堂 ねがはくは 妙法如来正遍知 大師のみ旨成らしめたまえ」の歌が刻まれている。歌碑の建立発願者は「関西宮沢賢治の会」の初代会長で、千日回峰行を達成した大阿闍梨、葉上照澄上人(延暦寺長=@故人)である。上人は賢治の生き方に深く感銘し世界平和を願い国際的にも活躍されたが、平成元年(1989)に亡くなられた(享年85才)。


宮沢賢治歌碑 比叡山延暦寺・根本中堂前

<本会の設立と第2代会長平澤農一氏>
関西宮沢賢治の会は、歌碑建立8年後の昭和40年(1965)賢治33回忌の節目に発足した。以来、本会々員は毎年延暦寺高僧により執り行われる法要に参列し、平成25年で49回目を迎えた(賢治81回忌)。平成19年からは延暦寺様にお願いして、宮沢賢治(享年38才)に加えてご実弟の宮沢清六氏(享年98才)の追善供養もお願いしている。
第2代会長平澤氏は東和町土沢(現花巻市)のご出身で、熱烈な賢治信奉者であり且つ賢治研究者であった。平澤氏は本会設立後の昭和40年11月に、機関紙「雨ニモマケズ」(B4二つ折り)を創刊、昭和47年9月まで精力的に発行し17号を数えた。当初、本会は「大阪賢治の会」であったが、その後「関西賢治の会」と改称され、当時の著名人も名を連ねている。
平成8年の宮沢賢治生誕百年記念事業では、関西記念事業委員会々長の小林隆彰大僧正(当時・延暦寺執行、現延暦寺長=jを事務局長として支え、生誕百年目の法要会、座談会(9月21日)、賢治父子参詣記念銘板の除幕式、記念パーティ−(10月13日)を成功させた。平成13年には銀河鉄道の舞台となった郷里土沢周辺を含む「銀河鉄道・星めぐりの旅」を企画・立案した。殆ど一人で本会を切り盛りしており、賢治に対する熱い想いは亡くなるまでいささかも衰えなかった。しかし、平澤会長亡き後、活動は止まった。(平成16年3月没、享年93才)。

<本会と関西岩手県人会>
平澤会長を陰ながら支えていた人達がいた。賢治の母校、盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)の同窓会、北水会近畿支部の面々である。彼等は会の存続を関西岩手県人会に託した。多くは岩手県出身ではなかったが、一人は関西岩手県人会に入会してまで存続をお願いした。さらに、工学部同窓会の一祐会関西支部もお願いに加わり、関西岩手県人会幹部会の了承を得るに至った。宮沢賢治は岩手県の宝であり、日本全国および世界にも知られている著名人である故、会を消滅させるに忍びない、と誰もが思われたのであろう。
しばらくの準備期間を経て、平成19年8月8日の設立役員会にて、発起人会の推薦により、北水会の先輩らと20年近くにわたり平澤会長のお手伝いをしてきた小野 誠 氏(北水会本部理事・大阪支部長)を第3代会長に選び、関西宮沢賢治の会として再発足した。残念なことに、本会再興に尽力した小野 誠会長は平成20年7月31日、病のため永眠された(享年63才)。
しかし、関西岩手県人会の後ろ盾を得て本会は89名の会員を数えるまでになった(平成26年1月現在)。県人会以外の方が約1/3で熱烈な賢治ファンも多い。また、郷土愛や母校愛から入会の方もおり大変感謝する次第である。

会則 第2条
本会は比叡山延暦寺の執り行う「宮沢賢治忌法要」への参列および本会の企画する小集会への参加を通じて、会員の賢治に対する関心・理解を深めること、および関西における賢治ファンの育成を目的とする。
組 織
本会は「関西岩手県人会」の下部組織とし、事務局を岩手県大阪事務所内(大阪市北区梅田1−3−1−900大阪駅前第1ビル9F)におく。

<関西宮沢賢治の会 役員一覧(平成26年1月現在)>

会 長
深田  稔(北水会)
副会長(5)
和田 浩(一祐会)、村上 忠夫(岩手県人会)、藤原 照雄(久慈ふるさと会)、藤井 勝(岩手県人会)、金野 衛(一祐会)
幹 事(13)
鈴木 力(一祐会)、濱本 昌範(一祐会)、八重樫善幸(北水会)、八幡 勝栄 (白亜会)、及川 静衛(京都岩手県人会)、菅 洋子(一般)、和賀亮太郎(一関一高会)、鈴木 綾子(一関一高会)、菊池敏博(岩手県人会)、神田久美枝(岩手日報社)、奥村昭吾(久慈ふるさと会)、松田守弘(北水会)、菊地茂昭(北水会)
事務局長、局員
(兼)深田  稔(北水会)、小野真貴子(北水会)
会計監査
熊谷 克己(一関一高会)
相談役
柏山 喬(岩手県人会)

注)北水会(岩手大学農学部同窓会)、一祐会(同工学部同窓会)、白亜会(盛岡一高同窓会)

  

会則 第4条
本会はその目的を達するため、次の行事、活動を行う。
(1)  毎年9月21日に、延暦寺根本中堂正面の宮沢賢治碑前にて執り行われる「宮沢賢治忌法要」への参列に関すること。
(2)  法要の日に合わせた、賢治に関する小集会(講演、座談会など)の企画、実施に関すること。
(3)  比叡山における宮沢賢治碑の存在および宮沢賢治忌法要の広報に関すること。
法要11時30分―12時(受付 10時30分)、講演会13時―14時30分 延暦寺会館にて
昼食申し込み\1,500、法要案内のハガキ持参で、本人および家族の入山料が無料(大人\550)

毎年、有縁物故者名簿を作成し、追善供養を延暦寺にお願いする。関西宮沢賢治の会々員は全員が有縁物故者名簿の対象となる。
[文責 会長 深田 稔(関西岩手県人会 副会長兼事務局長、北水会副会長・近畿支部連合会長)]

<入会ご希望の方は下記にお問合せください>
年会費  \1,000
深田 稔   Tel&Fax 072-743-3986